
国際社会のグローバル化が進んでいる昨今、日本国内でも外国人を見かける機会が増えています。そのなかには、本格的に日本への移住を検討している人もいるでしょう。
外国人が日本で生活をするにあたって、移住先選びは重要です。しかし、日本の地理に明るくないため、移住先の候補地を絞ることすら困難な人も少なくありません。
そこで、今回は外国人にとって住みやすい人気の街を5つ紹介します。それぞれの街の魅力や家賃の相場、また外国人におすすめしたい日本の仕事などもまとめて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは、早速多数の外国人が暮らしている日本の街トップ5を順番にチェックしていきましょう。それぞれどのような街なのか、また家賃の相場はいくらなのか、詳しく解説します。
第1位は日本の首都である東京都です。日本国内では海外から移住してきた人が最も多く、同郷の人に出会える機会に恵まれています。
都心に行けば、さまざまなジャンルのお店が揃っている点も魅力です。外国料理のお店も多いため、懐かしい母国の味を楽しむこともできます。各種交通インフラも整備されているため、都内の移動のみならず県外へのアクセスも良好です。
外国人でも働ける職場も多く、都内の観光地ではツアーガイドや宿泊施設のスタッフなど、日本語が話せる外国人労働者が重宝されています。
東京都の家賃相場は、世界的にも家賃が高いことで知られています。家賃相場は81,001円で全国平均の55,695円よりも高いです。
家賃は、都心に近くなるほど高くなります。人気のエリア、たとえば港区はワンルームの平均が135,500円です。
一方、都心から離れた八王子市なら、ワンルームの相場が45,500円まで下がります。都内であれば多少中心地から離れていても開発が進んでおり、生活に困ることはほとんどありません。家賃を抑えたい場合は、郊外に住むのもおすすめです。
第2位は日本3大都市のひとつに数えられる愛知県です。世界的に知名度の高い自動車メーカートヨタの本拠地であり、人口も経済も栄えています。
愛知県を移住先としておすすめする理由のひとつが、アクセスのよさです。愛知県内には、新幹線の駅が名古屋駅、豊橋駅、河安城駅の3つあります。愛知県自体が日本のほぼ中心地に位置しているため、東西南北どこへでも出かけやすいです。
生活環境と労働環境が良好なため、頼れる在留外国人も多く、外国人を対象とした生活支援も充実しています。そのため、日本に慣れていない外国人も安心して生活できるでしょう。
愛知県の場合、名古屋市東区の家賃相場が63,400円で最も高いです。それでも東京の家賃相場より20,000円近く安いため、良心的な値段設定といえるでしょう。
ただし、名古屋市は海に近いため、ほかの地域よりも水害のリスクが高いのが難点です。地元の情報に詳しい不動産屋を探して、水害に強いエリアの部屋を紹介してもらいましょう。
ちなみに、愛知県内で最も安いのが瀬戸市で、家賃の平均は37,300円です。
第3位は、西日本最大の都市である大阪府です。大阪府は食事が美味しいことで知られており、たこ焼きに代表されるファストフードから、高級食材であるフグを使用したてっちり鍋まで楽しめます。日本有数の大都市のため、各種商業施設が揃っている点も魅力です。
大阪府民の人柄も、外国人にとって安心材料といえます。江戸時代には商人の街として栄えていたため、フレンドリーで明るい人が多いです。外国人が相手でもフランクに接してくれるため、大阪での暮らしで孤独を抱えることは少ないでしょう。
家賃相場が最も高いのは大阪市中央区で、73,900円が平均的な家賃です。梅田や心斎橋など、大阪府の中心地へのアクセスも良好ですが、治安は決してよいとはいえません。
大阪府警察本部がある天満橋駅など、治安がよいエリアもありますが、外国人旅行客同士のトラブルも多いため、生活をする場合は注意しましょう。ちなみに、最も家賃が安いのは堺市南区で、家賃相場は35,100円です。
第4位は、東京都のすぐ近くにある神奈川県です。経済的にも文化的にもグローバル化が進行している街で、横浜と川崎を中心に外国人が集まっています。横浜中華街に代表されるように、中国人の割合がとくに多いです。
神奈川県は交通網が整っている点が魅力で、利用する路線によっては乗り換えを必要とせずに都心へアクセスできます。また、外国人でも賃貸が借りやすい街としても有名です。希望すれば現地のNPO法人から住居探しだけでなく、住まいにまつわる通訳や翻訳などのサポートが受けられます。
神奈川県内の人気の高いエリアは、東京都と遜色ないレベルの家賃相場の高さを誇ります。
たとえば、横浜市中区の場合、家賃相場は92,400円です。
最も家賃相場が安いのが三浦市の49,500円で、バスの本数が少なくお店も豊富ではないことが、家賃相場の安さの理由として挙げられます。不便さを気にしない、または車を所有している人であれば、問題なく暮らせるでしょう。
第5位は埼玉県です。埼玉県内にある川口市は、日本一外国人が集まっている市として知られています。都内へアクセスしやすいのが特徴で、浦和駅から池袋駅への所要時間は約19分、新宿駅への所要時間は約25分です。
新幹線が通過する大宮駅も埼玉県内にあるため、関東郊外以外へのアクセスも良好な点も人気の理由として挙げられます。大型商業施設も複数揃っているため、生活に必要な家電や家具なども揃えやすいです。
都心に近いのに、家賃相場が東京都よりも安いのが魅力です。最も家賃が高いさいたま市では77,100円程度で、最も安いのは加須市で相場は39,800円程度になります。
外国人が多く集まっている川口市は、家賃相場が72,400円と埼玉県内ではやや高めです。これは大宮や浦和など、埼玉県の主要都市や都心へのアクセスがしやすいためで、家賃を抑えたい場合は西川口や蕨など、さらに都心から離れたエリアを選択するのをおすすめします。
グローバル化が進んでいるとはいえ、なぜ外国人が日本へ移住しようとしているのでしょうか。主な理由をいくつか紹介します。
移住先として日本の人気が高い理由のひとつが、治安のよさです。夜中に女性が1人で出歩ける、財布を落としてもお金やカードを抜かれずにそのまま返ってくるなど、日本の治安のよさを象徴するエピソードは枚挙に暇がありません。
もちろん、まったく犯罪が発生しないわけではないため、最低限の自衛の意識は必要です。
衛生環境が良好な点も、外国人が移住先として日本を選択する理由のひとつです。日本では、子どもの頃から多くの人が掃除の重要性を両親や学校から学んでいます。
また、周囲の人に対する配慮の気持ちを持つことも徹底して教わるため、公共の場を綺麗に使う意識が高いです。
日本は、公共交通機関の利便性の高さも世界トップクラスです。日本の電車やバスは正確な時間に発着し、かつ乗客に対してハイレベルなサービスも提供しています。
暮らしている都市によって利用できる路線の本数に多少の差はありますが、公共交通機関を利用したほかの都市への移動で不便を感じるケースは少ないでしょう。
日本の文化や伝統に惹かれ、日本への移住を決めた外国人も少なくありません。近年はアニメや漫画に代表される日本のサブカルチャーにも注目が集まっており、2019年には大英博物館で漫画展が開催されました。
ホテルのスタッフに代表される宿泊関連の職種は、外国人労働者の需要が高いです。近年猛威を振るっていたコロナがようやく落ち着き、日本の観光関連業種も復活の兆しをみせています。
宿泊業は外国人を相手にするケースが多く、語学が堪能な外国人スタッフは重宝される可能性が高いです。特定技能の取得ができれば企画や広報など幅広い業務に携わることもできるでしょう。
日本の飲食業は人手不足が長年続いているため、外国人でも採用してもらいやすいです。求人の数も多く、ホールのスタッフとして働けば必然的に日本語を話す機会が増えるため、語学学習の場としても最適でしょう。どうしても日本語が話せない場合は、裏方として働くこともできます。
ただし、一部では賃金の未払いや長時間労働に代表されるブラック労働が問題となっているため、職場選びは慎重に行ってください。
日本における介護業は少子高齢化の影響で、現在人手不足が問題となっている業界のひとつです。そのため、介護業でも外国人労働者の受け入れが進んでいます。
外国人は特定技能1号を取得できれば最長5年、在留資格「介護」が取得できれば在留期間更新の制限を受けずに働くことが可能です。介護業の需要は今後も高まっていくと予想されているため、資格の取得は日本での就職活動で大きなアドバンテージとなるでしょう。
技術系の専門職も、外国人が採用されやすい職種として知られています。とくにIT業界における需要が高く、日本の現場で活躍している外国人エンジニアの存在も、近年は決して珍しい存在ではなくなりました。
求められるスキルのレベルは高いですが、勤務する職場によっては高収入も期待できるでしょう。
以上、外国人が住みやすい街のランキングや、おすすめの業種などについて取り上げてきました。昨今は日本に移住する外国人が増えていますが、すべてのエリアで外国人の受け入れ体制が整っているとは限りません。
日本語や日本の環境に慣れていない人は、最初は困ったときに頼れる同郷人が多く、制度が整っている大都市で生活するのがおすすめです。大都市であれば求人の数も多いため、仕事探しもしやすいでしょう。
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